胃相における消化機能
胃液は1日に1~1.5ℓ分泌されます。またその主要成分は塩酸とペプシン(タンパク質分解酵素)です。
塩酸は壁細胞から分泌され、ペプシンはペプシノーベンの形で主細胞から分泌されます。塩酸によってペプシンはペプシノーゲンに変化します。胃の幽門部にあ るG細胞によってガストリンが血液中に分泌されます。ガストリンは血液によって、胃底腺に運ばれて、胃液の分泌を促します。
壁細胞はまた、ビタミンB12を吸収するのに必要なタンパクである内因子を分泌します。
※内因子とは壁細胞から分泌される糖蛋白であり、ビタミンB12と結合して回腸で吸収されます。胃の摘出手術を受けた場合、ビタミンB12の吸収不全となり、貧血をきたすことがあります。このことを悪性貧血と言います。
0 件のコメント:
コメントを投稿